【公務員のリアル】地獄のような職場で出会った、たった一人の「尊敬できる上司」の話

【導入】

目次

公務員の異動先は「新しい戦場」だった

猿山のような係から、ようやく脱出できた僕。

(ちなみに、僕が脱出した「猿山」っていう魔境(?)の話は、こちらです…笑↓)

同じ課の中での係異動だから、大した期待はしていなかった。

していなかったけれど、僕を待っていたのは、やはりオアシスではなく全く新しい戦場だった。

国からの指針もない市オリジナルの巨大な計画を、また、たった一人で策定しろという、無茶な命令。

僕は、正直、絶望しかけていた。

【第一章:静かなる、謎の男】

絶望の中で出会った「静かなる上司」

その仕事は本来、僕の上司である係長の仕事のはずだった。

でも、その係長は飄々としていて物静かで、人に興味がなさそうに見えた。

(この人も、あの猿山の住人たちと同じなのか…?)

僕は、誰にも頼れない孤独な戦いを覚悟していた。

【第二章:その男、本物だった】

その上司、本物だった。的確なアドバイスに導かれた日

しかし僕が一人で頭を抱えていると、その静かな係長がぼそりとアドバイスをくれた。

その一言が、僕が何日も悩んでいた問題を一瞬で解決してしまったのだ。

怒号でもなく精神論でもない。

的確で、冷静で、そして僕のことを見透したような、その言葉。

僕は、公務員になって初めて、仕事で「導かれる」という経験をした。

しおりちゃん

(これが…「導かれる」っていう、経験…!)

【第三章:猿山 vs 孤高のプロフェッショナル】

ポンコツ同僚の尻拭いを完璧にこなす、孤高のプロフェッショナル

僕がその係長を心から尊敬するようになったのは、彼の周りにいた、ユニークすぎる同僚たちの存在があったからだ。

① ぶりっ子で仕事を回避!「係の主(ぬし)」

まず、この係の「主(ぬし)」とも言える、おばちゃん職員。

できる仕事は電話と窓口対応だけ。

それ以外の仕事は

「えー、できませぇーん。」

とぶりっ子をしながら巧みに回避していく。

結果、一日中お茶を飲むか、同じ資料を何度も読み返すか、他の職員に説教するかして一日を終えるのだ。

② 調査結果はWikipedia!?「おじさん職員」

次に、40代後半のおじさん職員。

トラブルの調査を命じられた彼は、2日後、自信満々にこう報告を始めた。

「まず、条例とは何か、ですが…Wikipediaによりますと…。」

一通り、言葉の意味を説明し終えた彼は、最後に元気いっぱい、こう言い放った。

「…というわけで、肝心の、条例のどこに規定があるかは、分かりませんでしたっ!」

フロア全体に、補佐の地響きのような怒号がこだました。

十八番は「書類隠し」!「若手職員」

そして、とどめは、20代の若手職員。

プライドはエベレストよりも高く、彼の十八番(おはこ)は「書類隠し」。

難しい案件が舞い込んでくると、そっと机の奥に隠し、いつか必ず大爆発させる。

僕は、他の課の人が鬼の形相で係長に怒鳴り込んでいる光景を、何度も目撃した。

そして、全てを解決する「係長の神対応」

でも、係長は、すごかった。

彼はまずその若手をきちんと指導し、その後、大炎上している現場にたった一人で乗り込んでいき、手品のように鮮やかに問題を解決してしまうのだ。

自分の仕事もしながら、彼ら全員の尻拭いを、職場では文-句一つ言わずに完璧にこなしていた。

(もちろん、僕と二人でご飯に行く時は、めちゃくちゃ文句を言っていましたが…笑)

【最終章:評価面談の、衝撃の一言】

評価面談で知った衝撃の事実。彼こそが本物の「公務員」だった

そうして係長に助けられながら、僕はなんとかその一年を乗り越えた。

そして、一月の評価面談。僕は係長からのコメントを見て、全身に電気が走った。

「君には、理論を組み立てる力はある。でも、これからは、市民目線の、柔軟な発想を身につけなさい。」

…そうか。

あの無茶苦茶な仕事は、僕にこの能力をつけさせるための、壮大な「課題」だったのか。

この人は、ただ仕事ができるだけじゃない。人の成長までマネジメントしているのか…!

しおりちゃん

(これが…本当の「マネジメント」…!すごすぎます…!)

僕はこの時、初めて心から思った。

この人の下で働けば、公務員の仕事も、面白いかもしれない、と。

あなたの職場にも、『この人みたいになりたい』と、心から思えるような尊敬する上司や、先輩は、いますか?

もしよければ、皆さんが職場で出会った「忘れられない、あの一言」や、「素敵な上司(先輩)とのエピソード」も、コメントで教えてもらえると、にゃっくるが(しおりも、静かに!)とっても、喜びます!

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